パネリスト紹介(2)鈴木泰博先生について

11月1日に、次のように書きました。

「科学における可視化像(scientific visualization)は、対応するモノの世界を前提とし、それに関する膨大なデータのなかから、そこに何が現れているかを直観的に読み取るために行われた最低限の処理の結果でしかない(中略)その画像は一個の作品のような最終目的でなく過程にすぎないし、ましてやそれが芸術作品に似た何かに見えることなど、そもそも考えられていないのです。」

これは、シンポジウムパネリストの一人、鈴木泰博さんが教えてくださったことです。鈴木さんは、科学における可視化像について研究しておられ、ウィルスやタンパク質に関する大量のデータを可視化するお仕事もされています。今回のシンポジウムでは、「計算の科学」からお話ししていただきます。『あたらしい美学』では、神託的計算と構成的計算という考えが出てきますが、それらも、この計算の科学に関係しています。

鈴木先生のお仕事全般については、次をご覧ください。

http://www.sis.nagoya-u.ac.jp/staff/suzuki_y.html