計算と美学(2)

もうひとつ、ちょっと違うものを挙げておきます。それは、Aesthetic Computingと呼ばれているものです。なんて訳せばよいんでしょうかね。このAesthetic Computingに必要とされるのは、芸術の理論と実践から、コンピュータサイエンスとエンジニアリングへと、関係のあるアイデアを移すことだといわれています。だから、芸術家は、芸術家の考えを実装してくれる科学者やエンジニアと協働しなくてはならないし、科学者やエンジニアは、自分たちの考えを実装してくれる芸術家と協働しなければならないわけです。これを推進してきたのが、レオナルドという雑誌で、こういったことは、次の論文に詳しく書いてあります。Roger F.Malina(2006), A Forty-Year Perspective on Aesthetic Computing in the Leonardo Journal, in Fishwick(ed.), Aesthetic Computing, the MIT Press, pp.43-52.